不動産投資と全然関係ない話ですが、タイムリーなので参考になればと思い。
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先週金曜日は会社を休んで、4連休にして大阪の両親の家に休暇にきました。
弟家族もそろって、さあUSJと海遊館に行こうとした矢先・・・。
土曜日になって39度の熱が出ました。
水曜日から、乾いた咳と、鼻水が出ていたので、少し嫌な予感はしていたのですが。
まさか。
病院で検査をしたら、新型インフルエンザでした。
リレンンザという、抗ウィルス薬を飲んで、丸一日寝込みましたが、二日目には熱も下がり、3日には直りました。
かかって、わかった新型インフルのこと。
① 数日前から空咳、鼻水が出ていました。なんかおかしいぞ?と思いながら、「まさかね」と軽く考えていました。この時点で病院に行っても、ウィルス検査はできないのでどうしようもないのですが、マスクをつけるなど、周り、特に11カ月の息子のためにできることはたくさんありました。ウィルスの潜伏期間は2~5日だそうです。自分の体が発する危険信号に敏感であれば、二次感染は十分防げると思います。
② 普通のインフルエンザにも何回かかかっていますが、新型は(もちろん個人差はあるでしょうけど)熱はそれほど上がらなかったけど、嘔吐が激しくて、その結果きつい脱水症状になりました。よくニュースで新型は毒性が弱い、とありますが、どうでしょう。確かに命の危険は感じませんでしたが、3日経ってもまだ肺のダメージが残っているようなので、肺炎やぜんそくなど既往症のある子供やお年寄り、妊婦にはとても危ないのではないでしょうか。
③ 病院に行く前に、大阪府の電話相談センターに電話したところ、「まわりで患者がいなければただの風邪だと思います」と言われたけれど、まわりで患者がいるかどうかなんて、よほどの田舎でもない限りわからないのだから、何か言っているようで何も言っていないお役所的な無責任な話です。参考にはならないので、電話してる間にさっさと最寄りの病院に行ったほうがいいでしょう。
私の場合は11か月の息子がいるので、この子が感染している場合に備えて、一晩かけて、ネットで乳児のインフルエンザ治療と脳症などについて、調べまくりました。
(幸い、まだ子供は発症していません。)
いろいろな文献にあたりましたが、どれも極端すぎてあおられます。
そんな中でも、下記の品川鈴の木こどもクリニックのサイトは、とても良心的に見解とデータがまとめてあり、大変参考になりました。
小さなお子さんを持つ方は、まず一度通読してみてください。さまざまなサイトからの情報が丁寧にまとめられています。すばらしいです。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~SuzunokiCC/influ.html
まず、小児科の現場では1歳児未満へのタミフル投与はほとんど行われていない事実。
調べてみて驚いたのは、抗ウィルス薬の投与の是非をめぐって、患者不在の不毛な議論が繰り広げられていて、結局日本のインフルエンザ治療、特に乳幼児への対応については、まったくもって確立されていないこと。(逆に成人は抗ウィルス薬飲みなさい、ということでしょうが・・・。)
一般的に、薬の安全性についての議論は、病気に恐れを抱く健康な人 vs 薬の副作用や病気の後遺症に悩む人の感情論になりがちですが、インフルエンザの件はまさにその典型です。
たいていのネットの情報は、そのどちらか極端な立場に偏っているので、大多数の親は
■脳症恐怖→薬害恐怖→脳症恐怖→以下繰り返し
という葛藤に陥るのでは?
そして最悪、情報不足から、医者や行政の見解を盲目的に信じてしまう。
これが一番危ない。
自分の子供に何かあった時に、他人のせいにしても、失ったものが帰ってくるわけじゃない。
医者や行政にとって患者は他人。
自分の意思で決めないと、不幸せになってしまう可能性大です。
私はこの葛藤に陥りましたが、ひとしきりネットの文献を読み漁った結果、結局はインフルエンザで脳症や肺炎になる可能性もあるし、薬害被害を受ける可能性もあるし、どちらも完全に取り除くことはできないという結論で納得しました。
(薬害も脳症もどちらの可能性も同じくらいで、おそらく交通事故に会う可能性よりは低いだろう、と。)
さらに、脳症は発熱直後に起こってしまうため、発熱から24時間以内にタミフルを与えても、脳症の予防に直接効果がありそうには思えず、タミフルを飲まないと脳症になる!という恐怖が薄れました。(脳症になってからはウィルスを退治するためタミフル投与をするみたいです。)
ただ、逆に外国に比べて日本で突出して脳症の発症例が多いのは、解熱剤や抗ウィルス薬の消費量の多さと相関関係があるような気もするので、薬害派の「自然に治る」という意見も説得力はあります。(確かに、メキシコの豚インフル騒ぎのときの日本の騒ぎ方や、不必要な除菌・抗菌など、日本人の過剰な健康意識や潔癖さは異常。)
極端に体力が落ちていて風邪をこじらせて死んでしまうこともあれば、風邪薬を大量に服用させれば人を殺すことだってできます。
もともと薬ってそんなものでしょ?
ところが、茨木市の夜間診療センターの当番医は「何があっても絶対に1歳未満には処方しない」とのこと。
子供の状況を見て、熱が39度を超えていたり全身の状態が良くなければタミフルも考慮するべきだし、そうでないのに親が「脳症になる!」と盲信的にタミフルを医者に求めるのもおかしいけど、そもそもにおいて専門家であるはずの医者が「厚労省やメーカーがそういっているから」と説明責任すら放棄をしてくるから、たちが悪い。
厚労省はインフォームドコンセントに基づいてタミフルを1歳未満の子供に処方してもよい、と通達を出しています。
素人ではあっても、患者、未成年の場合は親がきちんと治療方法の選択肢を持てるように、メリットとリスクの説明をすることが、ここでのポイントであり、現代医療の在り方では?
そのためには、患者、親も中立的な情報収集を心掛けないとだめですね。幸いネットというツールが現代にはあるのですから。
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